まおの耳は、どうしてヨレヨレなの?ー突然プクッと膨らむ耳血腫ー 犬も、猫も、うさぎも!

まおの耳は、どうしてヨレヨレなの?ー突然プクッと膨らむ耳血腫ー 犬も、猫も、うさぎも!

まおの左耳はこんな風にヨレヨレです。


なぜ片方だけヨレヨレなのかというと、5年ほど前の耳血腫で耳の形が変形してしまったから。

実はこの耳血腫。犬によくみられる病気ですが、年齢や種類を問わずどの子にでも起こりえます。

我が家のシニア猫:まおも、おそらくどこかにぶつけた衝撃か?いつの間にか耳血腫になっていました。

耳血腫は命には別条のない病気ではありますが、多くの場合耳の変形に繋がってしまいます。



耳血腫ってなに?耳血腫になったらどうなるの?

耳血腫は、耳介(耳たぶ)がなんらかの原因で内出血を起こしその内部に血がたまり、プクッと膨らんでしまう状態をいいます。人間でいうと指先にできた血豆のイメージ。

耳たぶは皮膚と軟骨で形成されており、耳の軟骨板内には血管が張り巡らされています。
皮膚と軟骨との接着が弱いため、内部で血管が切れ出血が起こると皮膚と軟骨との間に大量の血液がたまり、耳の皮膚がプクッと膨れあがってしまうのです。

犬の症例が多いとされますが、耳たぶの皮膚が薄いねこやうさぎも耳血腫になってしまうことが多いようです。

耳血腫を起こしたときの耳は、耳たぶ全体がギョウザのような?ワンタンのような?見た目をしています。
(我が家ではまおの耳を愛称として”ギョウザ耳”と呼んでいます(笑))

触ると、液体で満たされたブニュブニュした感覚です。

なぜ耳血腫になるの?

原因は特定されておらず、物理的刺激によって起こることがほとんど

耳を強く引っかいたり、耳を強く打ったり、耳を咬まれたり。

ささいなことをきっかけに、耳たぶ内部の毛細血管が破裂して出血し、血だまりを形成して耳血腫へとつながってしまうのです。

耳をかゆがっている場合は要注意!

耳血腫となる一番の要因は耳のかゆみです。

耳のかゆみといっても、耳血腫自体は血液や体液がたまっているだけですので、かゆみは起こしません。

  • しきりに耳を気にする/耳を掻く
  • 強く首を振る

このような行動がみられる場合は、耳やその周辺にかゆみが出る病気を発症している可能性を疑ったほうが良いでしょう。

<耳にかゆみが起こる代表的な原因>

  • ダニなどの外部寄生虫
  • 外耳炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 耳の中の異物/腫瘍

“かゆみ”の兆候が見られる場合は、まずはかゆみの原因を治療することを優先させることが大切です。

根本的な原因であるかゆみがなくならなければ、耳血腫を引き起こす要因となる「掻きむしり」や「首振り」などの行動をおさえることができず再発をくりかえしてしまいます。

垂れ耳の犬種は耳血腫になりやすい?

垂れ耳の犬種は耳血腫になりやすいといわれています。

その理由には、

後ろ足で首まわりを書いたときに、耳をひっかけてしまったり

首を振ったとき、耳に遠心力がかかり大きな衝撃となったり で内出血を起こしやすいことがあげられるようです。

シャワーや水浴びなどで体が濡れると、犬は自分でブルブルと体を震わせますが、これもなるべく長く続けさせないようにしましょう。

さらに、もともと垂れ耳の犬種に耳のトラブルはつきものです。
大きく垂れた耳介(耳たぶ)でふさがれた耳の中は、熱がこもって湿気もこもりやすくなっています。耳の中で雑菌が繁殖しやすく、立ち耳の犬種より外耳炎を患うリスクが高めです。これによって、耳にかゆみが出る可能性がも高く、耳血腫を引き起こす行動をしてしまうんですね。

こまめに掃除をしているつもりでも、いつの間にか汚れてしまっているんですよね。
(クルトンもそうでした…)

梅雨から夏場の湿度の高い時期には特に気を付けて耳の掃除・乾燥を心がけましょう!



耳血腫になると耳が変形する

実は、耳血腫になることで一番怖いのは耳が変形してしまうこと。

立ち耳の子が耳血腫になってしまうと不自然に折れ曲がってしまうこともあります。

動物病院で耳たぶの中にたまった血液や体液を抜く等の処置をしてもらっても、その部分の耳たぶは変形してしまい元には戻らなくなってしまいます。

早期の治療や、処置後の圧迫/固定がしっかりしていれば変形の可能性を低くすることができますが、全く変形が見られないのは非常にまれです。

投薬や通院を続けながら長期間エリザベスカラーをして、耳への衝撃を最小限にすれば元の形に戻る可能性が高いようですが、かなりの根気が必要なようです。

変形は度合いによってさまざま。

まおは比較的軽い変形で、耳のフチがくちゃっと歪んでしまっている程度です。
しかし、ひどい場合は皮膚が分厚く硬化してしまい、耳の穴が狭くなり耳掃除が困難になることも。

フレンチブルドッグ 小春はケンカで耳血腫に

いとこの家で飼っているフレンチブルドッグの小春も、耳血腫で耳が変形してしまいました。
耳血腫となった原因は同居犬同士のケンカ
ケンカの際、同居犬の一匹が小春の耳を踏み体重をかけてしまったんだそう。
ケンカ直後は特に出血や外傷は見当たらなかったにも関わらず、あとになって耳が腫れてきたそうです。

しかし、そのころはまだ耳血腫という病気のことすら知らなかったため動物病院での治療は受けませんでした。
その結果、以前は立派な両立ち耳でしたが、現在は片耳伏せた状態になっています。

フレンチブルドッグは立ち耳の犬種ではありますが、耳血腫になりやすい犬種のようですね。
耳が大きいため物理的衝撃を受けやすいのかもしれません。
また、パグやフレンチブルドッグは皮膚が弱い犬種でもあるため、皮膚炎が原因の掻きむしりで耳をひっかけてしまい内出血につながる可能性も高いと考えられます。

まおはなんで耳血腫になったの?

まおがなぜ耳血腫になったのかはイマイチよくわかりません。

 

ママ

うんちのあとに爆走する癖があるから、そのときにどこかにぶつけたのかも。

 

耳が膨らんだのに気づき、すぐに動物病院に連れていきました。

 

せんせい

注射器で抜いてあげても再発してしまう可能性が高いし、痛い思いをさせるよりはこのまま体内に吸収するのを待ったほうがいいと思う。

かかりつけの獣医さんがそうおっしゃるので、特に処置せずに放置することになりました。

結果、多少耳の先端が委縮しましたが立ち耳が伏せるほどの変形は起きず、外見の変化はほぼありません。




耳血腫の治療

耳血腫の治療は以下の方法があります。

① 注射を使って、血液を抜く方法

軽度の耳血腫の場合は、注射器を使って血液を抜く方法が用いられます。
注射器で血液を抜く処置をした後は、圧迫包帯を巻き、抜き取った空間に再び血液が溜まるのを防ぎます。

数回の通院で治る可能性もあれば、何度も繰り返し血液がたまってしまう可能性もあるようです。
再発が続き完治する可能性が低いようであれば、②の外科的手術も候補として挙げられます。

【メリット】
体への負担は少ない。

【デメリット】
1回では治らないことが多い。
数回~2~3ヶ月通院をし、こまめに血を抜く必要あり。

② 手術

注射器での治療で再発を繰り返してしまう場合や、重症化した場合には外科的手術を行います。
膨らんだ患部を切開し、たまった血液や血液のかたまりを完全に除去します。
その後、耳の表裏を10針ほど貫通して縫い合わせ、血液がたまる空間を作らないようにします。

【メリット】
術後から血がたまらないため、早期に症状が軽減される。

【デメリット】
全身麻酔が必要な場合が多い=麻酔投与に係るリスク有り。
費用が高額となる。

③ なにもしない(放置)

耳血腫は放置すると、3週間程度で徐々に吸収されていきます。
しかし、吸収された耳の中の血液は軟骨におきかわり、石灰化します。
すると耳全体が萎縮し、引きつれたように形がいびつになり戻らなくなってしまいます。

【メリット】
自然に体へ吸収されるのを待つため、体への負担はない。
命にかかわるリスクもない。

【デメリット】
耳が変形する。

耳血腫を見つけたらすぐに動物病院へ

耳血腫は一度なると耳の変形が避けられない病気です。

まずは発症しないために過度な首振りや掻きむしりなど、耳血腫の原因となりうる行動をなるべくさせないよう注意しましょう。耳たぶに衝撃を与えることを防ぐことによって、ある程度予防することが可能です。

耳血腫の発症には耳のかゆみが大きく関わっていることもポイントです。
耳のかゆみによって首振りなどの行動を起こし、耳たぶに強い衝撃を与えてしまうケースがほとんどで、その場合は「耳血腫となった原因(かゆみ)」を取り除くことが最重要。
正しい治療ができないと、再発を繰り返してしまいます。

また、まれに免疫系の異常により発症してしまう子もいるそうで、こちらは動物病院で見てもらわなければ判断がつきません。

耳血腫に気づいたらなるべく早く動物病院に連れていき、ペットの耳の変形を防ぎましょう!

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