たくさんある動物病院。開業医として、信頼できるのはどんな獣医さん?動物病院の選び方

たくさんある動物病院。開業医として、信頼できるのはどんな獣医さん?動物病院の選び方

ペットを飼い始めると、ワクチンや虫予防、病気のときなど、1年のうちに何度も動物病院にお世話になります。

家族同然のペットの命を預ける場所。
動物病院を選ぶのって自分の病院を探すときよりも神経質になりますよね。

数ある動物病院なかで、信頼できる動物病院/獣医さんってどうやって探せばいいんだろう。

我が家のペットたちは全員ここ10年ほど同じ動物病院にお世話になっています。
幸い、先生たち・スタッフの方々みなさんとても優しく、信頼できる今の病院に出会えたことはすごくラッキーだったと感じます。

しかしそんな我が家も、実は過去に一度動物病院を移転し、いまの病院にお世話になっています。




 

かかりつけの動物病院を変えるきっかけ

 

前の動物病院(A)は、田舎の小さな個人院でした。
院長先生と奥様でやられていたのですが、おふたりともフレンドリーというわけではなくサバサバした感じ。

対応がとても早く診療料金も良心的だったためずっとこちらに通っていました。
先代猫のレモンが生まれたときから亡くなるまでお世話になっていた病院です。クルトンも、我が家に迎えてすぐから診てもらっていたのはこちらのA動物病院でした。
そのときすでに通い始めて15年くらい経っていたでしょうか。

そんな長く付き合いのあったA病院を変えようと決意させたきっかけは、本当にささいなことでした。

 

クルトンを駄犬と呼んだ

このA病院はよく研修医の先生を受け入れていたのですが、ある日A動物病院にクルトンを連れていったときのこと。

クルトンはまだそのとき1歳くらいだったと思います。元気いっぱいで、やんちゃだったころ。

その日はその時期に来ていたあるひとりの研修医の先生が対応したのですが、やんちゃ盛りの制止がきかないクルトンの様子を見て駄犬呼ばわりしたのです。

さすがにこれには母もブチギレ。
しつけがまだ上手に入っておらず、制止をきかせられなかったのは飼い主の責任であるとはわかっています。
しかし、自分の愛犬を駄犬呼ばわりされたら飼い主は誰しも憤慨するでしょう。

ちょっと太ってしまったクルトンに対して「丸太みたいに太って・・・」などと気分の良くない言葉をかけられたことも。長くお付き合いしていたよしみで目をつぶっていた部分もありましたが、

研修医の一言で、その病院への積もり積もった不満が不信感へかわってしまいました。

 

ママ

この子うちのかわいい息子なんですけど…飼い主の気持ち考えてくれてる???

我が家のペットの命を預けることに抵抗を持ってしまい、転院を決意したのでした。

このA動物病院に通っていた一番の理由は低価格であったことですが、これこそがミスマッチの原因だったと反省しました。
動物病院は、大切なペットの一生を預ける場所です。必然的にお付き合いも長くなります。
動物病院選びの際は、価格だけでなく獣医師やそこで働くスタッフさんの雰囲気が合うかどうかを重視するのが良いでしょう。

 

新しい病院決定は口コミを参考に

 

ペットを飼っていると、動物病院に関する口コミは自然と耳に入ってくるものですよね。

自分の家族同然のペットの命を預ける先ですから、飼い主も動物病院を見る目はシビアになります。
その分、実際に通っている飼い主さんの口コミはかなり参考になります。

わたしたちも、近所の口コミを参考にして新しい動物病院を決めました。
それが現在のかかりつけの動物病院です。

あとから知ったのですが、こちらの院長先生もA動物病院で研修医をされていたひとり。わたしたちも研修医時代に何度かお世話になったことがありました。
A動物病院での研修医を経て地元で開業されたそうです。

院長先生の優しい人柄はよく知っていたため初診からすごく安心してお願いすることができました。
その動物病院で働くスタッフの方々も対応がすごく暖かく、常に言葉をかけ、スキンシップをとりながら診療を進めてくれます。

開業してすぐ良い口コミがひろがるのも納得です。

ペットを「動物」として扱うのではなく、飼い主と同じ目線で「いち家族」として診察をしてくれるような雰囲気があり、とても気に入っています。

たくさんある動物病院。開業医として、信頼できるのはどんな獣医さん?

 

7月にクルトンの体調が落ち込んだ時、かかりつけの動物病院から先端医療センターへの紹介をしていただきました。

その紹介を受けて、先端医療センターの院長先生がこんなことを言っていました。

 

院長先生

動物病院はたくさんあって、開業する獣医さんもたくさんいる。
正直、町の動物病院ではできることは限られてくるし、獣医の腕もそんなに変わらない。
そこで、 いい獣医さん と そうでない獣医さん が何で違ってくるかっていうと、

自分の限界を知っていること なんだよね。

自分の病院では対応しきれない。これはほかに見せたほうがいい!と思ったらすぐほかの病院へ手配してくれる。
そうやって、自分の限界を知っている獣医さんが、ほんとうに患者さんのことを思ってくれる先生だと思うんだ。

だから、クルトンちゃんの主治医の先生も、すごくいい先生だと思いますよ。

たしかに、なんとか自分のところで治してみせる!と治療に取り組んでくれるのもありがたいとは思いますが、それが慢心やおごりからくる場合もありますよね。

ほかの病院を紹介することでこの子が助かる可能性が広がると考えてくださる獣医さんは、本当にペットや飼い主のことを考えてくれている獣医さんなのでしょう。

院長先生のこの言葉を聞いて、我が家のかかりつけの獣医さんへの信頼度は数倍にも増しました(笑)




セカンドオピニオンで納得のいく治療方法を探す

 

セカンドオピニオンを受けるため他院に行くことに、「かかりつけの病院を疑っている」ような罪悪感を感じてしまうこともありますよね。

しかし、ペットに最善の治療をしてあげたいのは飼い主の親心です。
その気持ちを押しつぶしてしまう必要はないと思います。
納得のいかない治療を続けて万が一悪化してしまった場合、それがのちに後悔として心に残ってしまいます。

また、病院を変えることによっていままでの治療法が最適でなかったと気づくことができるかもしれません。

 

長期の治療もなかなか症状が改善されない。

 

それでも診療方針を見直してくれない。

 

治療法に関して「もっと違う方法があるのでは?」と少しでも思ったのであれば、ほかの動物病院に見てもらうことも考えても良いでしょう。

セカンドオピニオンを嫌がる主治医もいる

これは、糖尿病を患っているいとこの猫モミくんの話です。

近所のかかりつけ病院(B)で糖尿病と診断され、インスリン治療を続けていたモミくん。しかしなかなか改善が認められず、ある日突然倒れてしまいました。

深夜のことでしたが、かかりつけのB病は夜間診療にも対応しており、すぐ主治医に電話をしたそう。

しかし、明朝まで様子を見てくださいと、来院は断られてしまいました。

心配が拭えず、セカンドオピニオンも兼ねて救急外来がある別の病院(C)に連れていってみることに。

応急処置で意識を取り戻すことができました。

しばらくはC病院で予後観察の通院が必要になります。それまでの治療の過程を把握するために、B病院に情報共有をお願いしたそうです。
しかしB病院は他病院への転院を阻止するためか、情報を全く開示してくれなかったのだそう。

 

いとこ

これでは適切な治療も受けられないし、ペットの健康のことを第一に考えてくれていないのでは?

このような対応をされてしまうと、病院に対して不信感を持ってしまいますよね。
いとこはその後、B病院に通うことはなくなったそうです。

 

先端医療センターの先生の話にもありましたが、ペットの回復を飼い主と同じ目線で考えてくれる獣医さんであれば、他の動物病院へのセカンドオピニオンや転院を希望しても、サポートしてくれるはず。

そんな先生がいる動物病院と長くお付き合いを続けていきたいですね。

 

病状に合わせて病院を変える

動物病院は、なんでも診てくれる一般外来のようなイメージがありますが、最近は腫瘍科や皮膚科、整形外科などがある専門性が高く設備が整った大きな動物病院も増えてきているようです。

ぺットが大きな病気を患った場合には、その病気に合った病院を選ぶのも良い選択肢でしょう。

 

このような専門性のある大きな動物病院は設備も整っており、検査や診断が的確に行えます。
また、出来る治療の幅も大きく広がります。

しかし、診療料金が高くなることが多いのがネック。
病院数も限られているため必ずしも近所にあるとは限りません。

フィラリアや狂犬病など、定期的に診療を受ける場合は近所の動物病院、特定の病気の治療は大きい病院で。
症状に合わせていく病院を変えるのも良いと思います。




信頼できる獣医さんと二人三脚でペットを支える

 

ペットが病気を患ってしまったとき、「リスクがある・負担が大きい」といわれた治療法でも、治る見込みがあればやってみてほしいと思う気持ちが出てくるのが飼い主心。

そして、獣医師の考え方も人によってそれぞれ。
同じ病気に対して延命治療をためらう先生もいれば、積極的に現代医療を取り入れて治癒に向けて方針を立ててくれる先生もいます。

結局、動物病院への満足度は「いざというとき飼い主の希望を聞いてもらえるか」で左右されると思います。

こんなときこそ、大切になるのが飼い主と主治医との信頼関係

治療に対して本音を話せるような関係性を築くことができれば、ペットの病気に対して飼い主の納得のいく治療がしてあげられるでしょう。

飼い主と主治医との人間関係は、ペットが元気な間に定期的な通院で少しずつ築いていくことが肝心です。

ささいなことでも主治医と意見が食い違う。話を聞いてもらえない。こんな場合は、他院への転院を考えてもいいと思います。

ペットを迎えてから、一生を終えるまで長くお付き合いすることになる動物病院。

飼い主と二人三脚でペットの健康を支えてくれる獣医さんに出会えると、ペットとの生活がより充実します。

 

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